読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

伯耆の國の御伽草子

お気楽気ままな高齢者のグダグダ噺

神村肇埜の小説日記(寒い夜には湯豆腐が一番)

 おはようございます。

 

 しかし寒くなってきましたね。

 

 こう寒くなってくると、やっぱり鍋物が恋しくなってきます。

 

 【寒い日は鍋にかぎる】

 

 鍋と言いますと、皆様、それぞれに好みがおありで、様々な鍋を思い浮かべられることと思います。

 

 水炊き、ちり鍋、ちゃんこにすき焼き、そして寄せ鍋。鍋料理と呼ばれるものは、どれくらいあるのでしょうか。

 

 さて、様々な鍋料理がありますが、私はなんといっても湯豆腐ですね。

 

【私の湯豆腐】

 

 それも本当に豆腐だけ。あとは白菜の柔らかいところだけでいいです。それをただの醤油に柚子を絞って、湯豆腐のお湯で自分の好みに薄めただけの中に、熱々の豆腐を入れて、薬味は葱ともみじおろしだけでいただく。この至ってシンプルな湯豆腐が大好きなのでございます。

 

 ああ、それと鰹節をかけたりするのもいいですね。

 

 以前、何かの本で読んだか、テレビで観たのかは忘れてしまいましたが、湯豆腐と言うのは、あまり豆腐が熱くなってはいけない。お湯の中で、豆腐がクラッと動いたくらいの時が一番であると聞いたことがあります。しかし私もその状態を試してみたことがありますが、まだ豆腐の中が冷たく、いまひとつであると感じたことがございます。

 

 まあ、これも好みの問題でございまして、私ごときがとやかく申し上げることも無いかとは思いますが、私といたしましては、豆腐の芯まで熱々になっているの方が好きなのであります。

 

【温めの燗酒】

 

 今晩は雪になるかな?と言った寒い夜に、鍋に、鍋は何でも構いませんが、やはり南部鉄器の鉄鍋などがよろしいかと……いや、本当に何でもいいのですよ。こだわりはございません。

 

 その鍋に水を六分目くらいにいれまして、出汁昆布を一枚。

 

 それを火にかけますとやがて湯が沸きますので、そこに豆腐を入れて、豆腐の芯まで熱々になりました豆腐を、自分の好みに合わせました柚子醤油の中に取り、食べやすい大きさに小分けにしたら、葱、もみじおろし、鰹節の薬味と共に口に運べば、口の中は豆腐の甘みと柚子の香りでいっぱいになります。

 

 そこに温めの燗をしたお酒を一口、すると腹の底からカーッと熱くなってまいりまして、そうそう外はと思って窓を見ますと雪が……、それはもうたまりませんね。

 

 このようなことを、朝の三時に書いております私は一体何をしているのかと、いまわからなくなってまいりました。

 

 【二日酔いの朝は】

 

 よく旅行などに行きますと、旅館の朝食で湯豆腐が名物であったり、あるいはホテルの朝食バイキングでも湯豆腐があったりいたしますが、これもまたいまひとつといったものがございます。

 

 と申しますのも、やっぱり湯豆腐というものは、酒の肴でありまして、酔いざめに頂くものではないと思うのであります。

 

 ちょっと二日酔いかなと思う朝には、湯豆腐よりも、豆腐の味噌汁の方があっているのではないかと思うのでございます。

 

 しかし豆腐の味噌汁もいいのではありますが、島根県の東部、松江あたりの旅館になりますと、朝食には蜆の味噌汁が出てまいります。これはこれで、二日酔いの朝には大変よく、美味しいものであります。

 

【猫まんま】

 

 余談ではありますが、この蜆の味噌汁をご飯にかけて(世にいう猫まんま)いただきますと、これはこれでまたまた美味しい物なのであります。

 

 私といたしましては、ご飯に味噌汁をお茶漬けのお茶のように、たっぷりとかけるのは感心いたしません。ご飯がひたひたになるか、そのちょっと手前程度にかけるのがちょうどいいのではないかと思っております。ご飯を頂いた後に、本の少し汁が残るくらいが美味しいと思うのでございます。

 

 お茶漬けで思い出したのでございますが、二日酔いの朝に、冷たくなった昨晩の炊き込みご飯に冷たいお茶をかけていただく、お茶漬けも、また美味しいものでございますよ。いやいや大根の煮物のお茶漬けも……、またご紹介したいと思います。

 

 今朝は、なんだか寒い夜には湯豆腐が一番の話から、二日酔いの朝には猫まんまのお話になってしまいました。

 

 これからはやっぱり湯豆腐ということで……