神村肇埜の小説日記(酒呑みの頼りない決断)
本日も皆様こんにちは~
今朝は、なんと目が覚めませんでした。と申しますか、目は覚めたのですが、どうしてもベッドから出ることが出来ず、お得意の二番寝に突入してしまい、次に目が覚めたのは、なんと十時を回っておりました。
本当は、今朝からなんちゃって小説の記念すべき一行目を書き始める予定にしていたのですが、我ながら意思の弱さに呆れてしまいました。
別に言い訳をするわけではございませんが、いやしっかりと言い訳をするわけでありますが、今朝起きれなかったのには、実は深い訳がございまして、
と申しますのも、昨日は仕事場の懇親会でありまして、その懇親会と申しますと、当然お酒の席となるわけです。まあ、日本中懇親会といえばお酒はきまりですよね。
しかし、私は昨年、脳梗塞を患っておりまして、また痛風もあるものですから、昨日はお酒は遠慮しておきましょうと、朝から決めていたのでございます。
さて、懇親会が始まりまして、目の前にはローストビーフに、鴨肉のサラダ、エビのアヒージョなどなどが並びました。
幹事の女の子が、
「神村さん、飲み物は何にします?」と聞いて来ましたので、私は
「烏龍茶で」と心の中で思っていたのでありますが、いや本当に思っていたのでございますよ。しかし口から出ましたのは
「すみません、その黄色い炭酸水を」と心にも無いことを口走ってしまったのでございます。
「神村さん、ビールでいいですね」と念を押されましたので、
「いや、ビールでは無く、黄色い麦のジュースをお願いします」と、ついつい麦ジュースを頼んでしまったのでございます。
目の前に、麦ジュースが運ばれて参りましたので、いくらジュースでも一気に飲んでははしたない、一口一口味わいながら飲もうと思っていたのでありますが、
『乾杯』
の掛け声を聞きましたら、どうしたことでございましょう、私は一気に飲み干していたのでございます。
それどころか、呑み干すと間髪を入れずに
「もう一杯、お願いします」とまたまた心にも無いことを口走ってしまいまして、気が付きますと、瞬く間に三杯目を飲んでおりました。
しかし昨晩の麦ジュースは、どうやら多少アルコールのたぐいが入っていたようでして、麦ジュースを三杯も飲みましたら、気分が良くなって参りまして、もう一杯、もう一杯と、いくらでも飲めるものですから、懇親会がお開きになる頃には……
麦ジュースですっかり気分がよくなりました私は、家に戻りましてからも、芋が原料の焼酎と世間では呼ばれているジュースをまた少し頂いて、明日の朝も早いからと寝たのでございます。
今朝はいつものように午前三時に目覚まし時計で目を覚ましたのでありますが、昨晩のジュースのためか、目覚めがよく無く、気分も優れません。
これはまた良くない病では無いかと思い、私は大事をとりまして、しばらく横になっておりましたが……気がつけば、また寝てしまったようでございます。
と言い訳ではございませんが、今朝からのなんちゃって小説の一行目は、明日以降に持ち越しとなった訳でございます。
あれあれ、気がつけばもう昼を回っております。やっと今頃になりまして、調子が出て参りました。
しかしなんですね。酒飲みの決意ほど、あてにならないものはありませんね。今日は程々にしておこうと決めていたのに、一杯飲んだ途端に、そんなことは全てリセット、振り出しに戻るで、心の中は、明日のことは、明日考えよう、なんて思ってしまってしまうのですからね。
さて、なんちゃって小説なのですが、いろいろ考えておりますが、何でもない青年が、何でもない街で、何の変化もない、何でもない生活を送っていることを、何でもない普通の文章で書きたいと思っているところですが、どう一行目を書いていいのか分からないんですね。
それにやっぱり一行目って大事ですよね。所謂、つかみですからね。一行目で興味を持って貰ったら、二行目以降も読んでもらえるような気がするのですが、どうなんでしょね?と言うことで、これからも頑張ります。