伯耆の國の御伽草子

お気楽気ままな高齢者のグダグダ噺

お前も役立たず

今年もまたお盆を迎える頃になりました。お盆といっても、親戚の少ない我が家は、親戚に出かけることも、親戚が来ることも無く、毎年静かな三日間を過ごします。 でも私はこの季節なると、いつも久藻嶋君のことを思い出すのです。 そう、もうあれから二十年…

ぼくも見たよ

久しぶりじゃないか、何だい……? どうした、今日はなんの用だい? 何、夏だから怖い話が聞きたい。怖い話かぁ……? そんな話は無いなぁ……。 こう言っちゃあなんだけどね、おいらは幽霊とかお化けとかって、いるとは思っちゃあいないんだよね。 もちろん神様だ…

今年もお盆の頃となりました。

毎日、朝起きて洗面をしていると、窓の向こうに見える裏の神社の鳥居の前で、夏休みに入った子ども達が、ラジオ体操をしている様子が見えます。 夏休みというと、麦わら帽子、虫篭に昆虫採集の網、ランニングシャツに半ズボン(私が子どもの頃は、短パンなど…

老後の楽しみ

朝、六時過ぎに目を覚ましてしばらくすると、いつものように歯磨きをするために洗面所に行く。歯ブラシに歯磨き粉を付けて歯磨きを始めると、洗面所の窓から外を見る。窓の外には青々とした田んぼが広がっており、その向こうにこの地域の氏神様の神社の森と…

鬼の噺(桃太郎異譚) その壱

昔むかしあるところに…… 昔話と申しますと、昔むかしあるところにと始まるものでございますが、このお話もその例にもれず、昔むかしあるところにというお決まりの出だしで始まるお話でございます。 しかし昔むかしと申しましても、お侍さんが刀を持って 「や…

ボクは選ばれた人間

“慎重に審査を行った結果、誠に不本意ながら貴意に添いかねることとなりました。 つきましては、ご提出いただきました履歴書等を同封いたしましたので、お受け取り下さいますようお願い申し上げます。 誠に恐縮ですが、貴殿の多方面でのご活躍を心よりお祈り…

猩々の乱 そのさん

僕はなんだか二匹の狸親父とクソ婆にまんまとうまく乗せられたような感じで『全国大会』を鳥取県で引き受けざる得ない状況に追い込まれてしまった。しかし簡単に引き受けるのも何なので 「わかりました。しかし会場が確保出来るか不安もあります。少しお時間…

猩々の乱 そのに

電話を切ると僕は慌てて部屋を片付けることにした。 家内は僕が休みの日は仕事なので、休日と言うと僕はいつも一人で過ごしている。休日は大抵パジャマで一日を過ごすことが多く、パジャマでスナック菓子をボリボリ食べながら、ゴロゴロとテレビを観て過ごし…

猩々の乱 そのいち

平成二十八年 五月連休の浮ついた気分も落ち着いてきた梅雨入り前の季節が、僕は一年中で一番いい季節だと思っている。 僕は昨年の冬に脳梗塞を患って入院をした。幸い後遺症は残らなかったが、毎月一回、定期的に米子市の総合病院で診てもらっている。 今日…

カップ焼きそば

今日のお昼はいろいろ悩んで、悩んで、 本当は冷たい蕎麦が食べたいと思っていたけど、我が家の戸棚に 『ごっつ盛り ソース焼きそば』 があったので、冷たい蕎麦が食べたかったのですが、外に行くのも面倒なので、結局長い長い自分との戦いの末、本日のお昼…

高齢者になりました。高齢初心者の、はじめまして

五月連休の浮ついた気分が一段落して、梅雨入り前の頃が、私は一年中で一番素敵な季節だと思っています。 必要なことは午前中に終わらせて、何もすることが無い休日の昼下がりに、窓の外の眩しいばかりの皐月の緑を楽しみながら、お気に入りの珈琲カップを片…