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伯耆の國の御伽草子

お気楽気ままな高齢者のグダグダ噺

神村肇埜の小説日記(ご挨拶は突然に)

 おはようございます。

 

 お休みになると、つい気が緩んでしまって、朝寝を楽しんでしまうのであります。

 

【思い付きは突然に】

 

 さて、廻道歩夢君の事を書きたい書きたいと思っているのでありますが、もともとありらこちらに気が散る性格でありますので、ちっとも前に進みません。

 

 この休みもまた、この「神村肇埜の小説日記」も何となく小説日記などとタイトルを決めたのですが、ちっとも日記じゃないじゃんという気になって来ました。

 

 それでせっかく日記を書くなら、なんとなくなんちゃって小説のような日記が書けないだろうかと思いまして、なんちゃって小説日記を書きたいと、また急に思いついたのであります。

 

 それならば、それで早速始めようと思いましたのですが、なにぶん何事も恰好からの性格でありますので、それなりに看板も掛け変えようかと思ったのであります。

 

【神村肇埜の喰寝酒寝日記】

 

 そこで何か良いタイトルがないかと、考えますと、なかなかそれなりのタイトルを思いつきません。散々考えたあげく、なんだかんだと言っても、食うこと、呑むこと、寝ることが好きでありますので、喰って寝て、呑んで寝る、そんな日記にしようと思いまして、タイトルは「神村肇埜の喰寝酒寝日記」に決定したのであります。ぱちぱちぱちと誰も拍手をしてくれませんので、自分で拍手をして祝いたいと思います。

 

 さて、タイトルは決まったのでありますが、急な思いつきのため、何を書いていいのか、これはタイトル以上にわかりません。

 

【そもそも日記って】

 

 それはそうですよね、今までの人生で日記を書いたのは、小学校の時に夏休みの宿題で書かされました日記くらいでありまして、そもそも日記に何を書いたらいいのか分からないのであります。それも小説のように書きたいと思ったのですから、余計にわかりません。

 

 それならば、我が家の家族の事を、その日にと言うか、次の日の朝に書いてみようと思った次第であります。

 

【登場人物】

 

 我が家の家族と言っても、私にカミさん、息子に娘しかおりません。そこで我が家の飼猫にも参加してもらうことにいたしました。それからカミさんのお父さんにも参加願って、お父さんの奥さんも……、

 世間では普通、カミさんのお父さんの奥さんは、カミさんのお母さんになるのですが、我が家はいろいろありまして、カミさんのお父さんの奥さんは、カミさんのお母さんではないのです。とこのちょっとだけ複雑な家族感関係の神村家の話を書いてみたいと思っているのであります。

 

 もう一度、登場人物を紹介しますと、私(神村肇埜)、カミさん、息子、娘、猫の定吉、カミさんのお父さんの銀治郎さん、それから奥さんの陽子さん、それからカミさんの妹の明美さんが主な登場人物であります。

 

【銀次郎さんは頑固な痴呆老人】

 

 ちなみに銀治郎さんは、もう八十歳になるお爺さんなのでありますが、頑固者で有名なのですが、最近痴呆が始まっているらしく、頑固な痴呆老人で、ちょっと手がつけられません。

 

 銀治郎さんにとって私は娘婿ではありますが、銀治郎さんとの血のつながりはないため、私のことが疎ましいらしく、何かにつけて邪魔者にされております。

 

 また頑固で有名ですぐに怒りだすので、誰も銀治郎さんに意見をするものはいないのです。そしてその意見をする役がいつも私に回ってくるため、銀治郎さんとの関係はあまりよくありません。

 

という神村家のお話を書いてみたいと思いますので、皆様またお付き合いをお願い申しあげます。

アオンの定吉 神村肇埜の喰寝酒寝日記(11月6日)

 今朝もアオンの定吉に起こされた。

 

 私の朝は早い。午前二時には起きる。というより起こされる。

 

 早朝というか、深夜の二時になると、毎日私の部屋のドアに体当たりしてくる者がいる。その愛あたりのドンという音で私は目を覚ます。

このドンという音が誰の仕業かというと、アオンの定吉の仕業である。アオンの定吉が私の部屋のドアに体当たりをして、ドンという音で私を起こすのである。

 

 アオンの定吉は我が家で飼っている猫である。六年前の春に我が家にやって来た、六歳になるロシアンブルーである。オス猫であるが、子猫の時に虚勢手術をしたので、アオンの定吉は、オネエの定吉でもある。

 

 定吉は毎朝、午前二時前になると、「アォン」という声で朝ごはんの催促を始める。私の部屋の前で「アォン、アォン」と催促をしている。私はその声には気がついてはいるが、知らん顔を決め込んで寝ている。定吉は「アォン」と鳴いても私が起きて来ないと、私の部屋のドアに体当たりを始める。

 私の部屋は、玄関の横にあり、ドアの前に玄関の飾り棚あるので、その飾り棚に登って、そこからドアに体当たりのジャンプをするのである。であるからかなり大きな音がする。

 流石にその体当たりの頃になると私も仕方なしに起きることになる。

し かしなんせ午前二時過ぎである。午前二時というと、酒飲みの方はよくわかると思うがまだ昨晩の酒が残っている。であるから喉はカラカラだし、その上すこぶる気分が悪い。

 ドアを開けると定吉は待っている。定吉は今度は

「アグゥ」

と不機嫌そうな声を出しながら私を見上げている。その顔は

「おいお前、何しとんじゃい。エサ入れが空になっているのが、わからんのかい」

と言っているように見える。

「おはよう、定吉は早いねー」

と言いながら、定吉のエサをエサ入れにいれてやる。

定吉は

「ありがとう」

の一言もなくエサ入れに頭を突っ込んで朝食の時間となる。

 定吉の朝食が始まると、私は台所に行き、酔覚ましのオレンジジュースを冷蔵庫から出して飲む。なぜオレンジジュースかというと、酔覚ましには果糖がいいと聞いたことがあったので、私はオレンジジュースを冷蔵庫に欠かしたことがない。

 オレンジジュースを飲んでからトイレに行き、そしてまた定吉のエサ入れのところに戻ってくると、もう定吉の姿は無い。

 朝食が終わった定吉がそれから朝まで何処で寝ているのか私は知らない。なぜなら私もまた眠りにつくからである。

 しかし一度起きたあともう一度ベッドに入るのではあるが、ぐっすりと眠ることはない。今日の仕事のことなど、いろいろなことが頭に浮かんできてその度に目が覚める。その状態でまんじりとしないで、朝の六時までベッドの中で過ごす。

 

 朝六時にカミさんが起きてくるのと同時に私もベッドからぬけ出だしてまた台所に向かう。珈琲を淹れて、食パンをトーストして、カミさんと私の朝食が始まる頃になると、また定吉がどこからともなく出てきて、

「グゥ」

と声にもならない鳴き声でカミさんの足に絡みつきながら、朝二度目の朝食の催促が始まる。

「定吉、もうご飯食べたでしょ。朝ごはん食べたの忘れたんかい。ボケたんと違うか、定吉」

と私が定吉に向かって言うと

「ボケとはなんじゃい、お前の方がボケとんじゃ、このボケ」

と言った目で私を睨み返してくる。

 

 こうして私の一日が始まる。

香味徳のラーメン

いやー寒くなりましたね。

 

今日はちょっと野暮用があって鳥取まで行ってまいりました。私がクラス鳥取県西部から鳥取市までは車で約2時間かかります。

10時からの約束だったのですが、家を7時に出ました。

普通ですと山陰自動車道を通るのですが、今日はゆっくりと古い国道走りました。

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久しぶりの魚見台からの眺めです。

 

 10時前に鳥取に入って、1時間ほどで用事を済ませて、11時半位には帰り途につきました。

 

途中お昼になったので、牛骨ラーメンで有名な「香味徳」にラーメンを食べに行きました。

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牛骨ラーメン並をいただきました。f:id:kamurahatuya:20161104133800j:image

おいしくいただいたのでありますが、なぜか感動がございません。

どうしてかと考えてみますと、鳥取県で育った私にとって牛骨ラーメンが当たり前であり、特に新鮮さを感じなかったのではないかと思いました。

 

しかし、ラーメンはとてもシンプルで、私好みのものでありました。

 

とりあえず満足したお昼ご飯でした。

神村肇埜の小説日記(マックかモスか、それが問題だ)

 おはようございます。

 

【いよいよ寒さが本格的に】

 

 11月になったら、なんだかぐんと寒くなったような気がしますね。

もうそろそろ暖房器具を出さないといけないかなって考えています。

 

【ハンバーガーとポテト】

 

 そうそう、昨日はお休みでしたので、お昼にハンバーガーをいただきました。ええ、日本中何処にでもあるハンバーガーショップのハンバーガーです。

 

 ハンバーガーというと、コーラにポテトがつきものでありますよね。いや、私はアイスコーヒーだねという方、いやいや私はホット、ちょっと待ったー私は烏龍茶と飲み物の好みはいろいろあるかとは思いますが、私はコーラですね。

 飲み物の好みはいろいろあるかも知れませんが、ほとんどのお方は、サイドメニューとしてポテトを頼まれるのではないでしょうか。いやいや頼まれなくてもいいですよ。でも頼んでいる方が多いのではないかと思います。

 

【マックかモスか、それが問題だ】

 

 コーラは何処のハンバーガーショップで飲んでも、ほぼ同じでありますが、ポテトには結構差がありますよね。

ポテトというと、当然、マックにモスということになりますが、マックかモスかは意見の別れるところではないでしょうか。

 

 皆様は、マック、モス、どちら派でしょうか。

 

 ここで待ったと意見を出されるお方は、おそらくロッテリア派の皆様ではないかと思います。そうです、ロッテリア派のお方もおられるとはおもいますが、私の勝手な推測では、日本の皆様の大半はマック派、あるいはモス派なのではないかと思っております。

 かくいう私はと申しますと、だんぜんモス派なのであります。マックは確かに美味しいとは思います。

 しかしそれは店内でいただく時の場合でありまして、持ち帰りにいたしまして、家で食べますと、何となくしおれた植物の茎のようなシナシナ状態になってしまっており、あのお店でいただく時のシャッキと感が無くなっているのが残念でなりません。もっともお店で頂きましても、おしゃべりに花を咲かせたり致しますと、すぐにシナシナになってしまいまして、残念ということになってしまいます。マックのポテトは揚げたてが勝負なのであります。

 その点、モスのポテトは、なんと申しましょうか、しっかりとジャガイモって感じがして、持ち帰っても、しっかりジャガイモしているのであります。

なので、どちらかと言いますと、私はモス派なのであります。

 

【こんがりポテト】

 

 しかしマックにもいいところがありまして、それは何かといいますと、マックのポテトの中には、時々、二度揚げされましたという、こんがりポテトさんがいるのであります。

 このこんがりポテトさんを見つけた時は、キャラメルコーンの中のピーナッツを見つけた時よりも、その喜びは大きく、海賊の宝物を見つけた時のように「やったー」と叫びたくなるのであります。いっそマックは全て二度揚げしたらと思ったりするのは危険でしょうかね。

 

 ここでまたまたロッテリア派の皆様から、ロッテリアのポテトをお忘れではございませんかと言われそうであります。しかしロッテリアのポテトもモスと同じようにジャガイモ感があるのですが、なんと申しましょか、今ひとつの感がございまして、その今ひとつ感をロッテリアさんもご存知のようで、ジャガイモ感でダメなら味で来いとばかりに、フレーバーの種類を豊富にしたりしているのではないかなどと考えたりするのであります。

 

【抜き月見バーガー

 

 などと昨日のハンバーガーを思い出しておりましたら、小腹が減ってまいりました。こんな夜中に食べたら太る元ではあるとは分かっておりますが、何か食べたくなりました。

 台所を探し回ってみましたが、特に何もございませんでしたので、朝食用の食パンで夜食と申しますか、早朝食といいますか、ちょっとおやつであります。

 

 目玉焼きを焼きまして、もちろんターンオーバーで焼きまして、わざと黄身は崩して起きます。食パンをこんがりと焼きまして、その上にマヨネーズとケチャップを塗って、先ほどの目玉焼きをのせていただく、私の簡単月見バーガーの抜きであります。抜きはもちろんハンバーグです。ハンバーグ抜きの月見バーガーであります。

 

 いただきます。

神村肇埜の小説日記(立ち喰い蕎麦は背徳の旨味)

 

おはようございます。今朝はちょっと遅めの更新です。

 

毎朝、食べ物の事を書いておりますと、一日中なんだか食べ物が気になってしまいます。このままでは、精神的糖尿病になってしまいそうです。

 

と言いながらも、今朝も食べ物について考えております。

 

私の好物は何かと考えてみますと、それはもうたくさんありまして、反対に嫌いなものもたくさんあるのですが、一番何が好きかといわれましても、これでございますというものがありません。

 

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【地球最後の日に食べるもの】

 

良く、地球最後の日に何が食べたいかなどという質問があったりいたしますが、そのような事を聞かれましても、私は食べたいものがありすぎて、1日では食べきれないので、最後の一週間か、一ヶ月間にしてほしいと思っているのであります。

 

まあ、私の好物を聞きたいと言う方もいないとは思いますが……。みなさんはいかがでございましょうか?

 

【大好きでも無いけど、大好きなもの】

 

しかしなんですね、別に好きでも無いのに、何となく食べたくなるものってあると思いませんか?

 

例えば牛丼、確かに美味しいし、嫌いではない。でも地球最後の日に食べたいとは思わない。牛丼よりもっと食べて死にたいものはたくさんあるって思ってしまいます。

そのようなものの一つに、立ち喰い蕎麦ってありませんか?

 

あの駅の周辺にたくさんある、安くて早い、立ち喰い蕎麦です。別に立ち喰い蕎麦を地球最後の日に食べたいってお方は少ないのでは無いでしょうか。いや、これも好みの問題でありますので、地球最後の日は立ち喰い蕎麦を腹いっぱい喰って死にたいというお方がおられてもいいんですよ。ええいいんですよ。

 

でも、私は地球最後の日には、もっと別の物が食べたいと思うに違いないと思うのであります。

 

【立ち喰い蕎麦は背徳の旨味】

 

そんな別に大好きでも無い立ち喰い蕎麦なのでありますが、なぜかお店の暖簾を見ますと無性に食べたくなるのはどうしてでしょうか?

 

朝ごはんを食べて来ているのに、あの立ち喰い蕎麦屋の暖簾を見ると、お腹が減っているわけでも無いのに、お店に入りたくなるのはどうしてでしょうか?

 

私をはじめとして、多くのお方は、立ち喰い蕎麦に大きな期待をしているお方はいなのでは無いかと思います。

 

あの、おそらく蕎麦粉の少し入った小麦麺に蕎麦の香りやこしを期待することもなく、おそらく化学調味料がいっぱいの出汁に本格的なカツオ出汁の旨味を期待する人はいないのでは無いかと思うのであります。立ち喰い蕎麦と言うと天ぷらなのでありますが、立ち喰い蕎麦の天ぷらというとかき揚げであり、玉ねぎの中に時々何か玉ねぎ以外の何かが歯にあたるとなんとなく嬉しいかき揚げで満足し、誰も立派な天然エビの天ぷらを期待する人はいないと思うのであります。誰も何も期待してはいない立ち喰い蕎麦に、私はどうしてあんなに魅力を感じてしまうのでしょうか?

 

これは私なりに考えて見ますと……、

 

話は横道に逸れますが、みなさん、誰かに隠れてやることって、何となく楽しいと思ったことはありませんか?

妻に隠れてアマゾンで買うフィギア、高校生の時に親に隠れて買ったエロ本、痛風で呑んではいけないけど隠れて呑むビール、ダイエットのためのウォーキング中に買って食べるコンビニの唐揚げ、はたまた妻に内緒のスナック通い、究極には不倫。どれもこれも人に内緒の、背徳の楽しみなのではないでしょうか。

 

私は立ち喰い蕎麦もこの背徳感が魅力なのでは無いかと思うことがあります。

 

妻と一緒に朝食を食べても、いくら病院の先生から、塩分の摂り過ぎに注意しないさいと言われても、でっぷりと出たお腹をなんとかしないといけないと思っていても、誰も見ていないから大丈夫と食べる立ち喰い蕎麦。この背徳感が化学調味料の出汁にも、玉ねぎだらけの天ぷらにも無い、何にも増して旨味となっているのでは無いかと思うのであります。

 

それが証拠に、立ち喰い蕎麦屋で蕎麦を食べている人の多くは、なぜか無口で下を向き、蕎麦を受け取ると、できるだけ店の隅っこに行きたがり、猫舌にも関わらずそそくさと時間をかけずに蕎麦を喰い店を出る。そして店を出るとみんな、私は立ち喰い蕎麦は食べていませんよといった顔をして出勤する。もちろん会社でも立ち喰い蕎麦を食べて来たなど口にはしない。立ち喰い蕎麦を食べたことは内緒なのであり、その内緒の背徳感が立ち喰い蕎麦の旨味を引き上げているのでは無いかと思うのであります。

 

私はこの隠れて食す立ち喰い蕎麦が大好きなのであります。

 

【立ち喰い蕎麦の思い出】

 

以前、仕事で東京に出張していましたが、出張で東京に行くと必ず食べに行った立ち喰い蕎麦屋さんがあります。

 

実は「酔死体 佐良利男の暗闇」の中で、利男さんが勤めている会社は、東京駅から八丁堀の方へ歩いたところにある雑居ビルに設定いたしました。私は以前その辺りに行くことが多く、そこには「そばのスエヒロ八丁堀店」という立ち喰い蕎麦屋がありました。いや今でもあるのではないかと思います。

 

私はこの「そばのスエヒロ八丁堀店」の蕎麦が大好きでございました。

 

この立ち喰い蕎麦屋「そばのスエヒロ八丁堀店」の特徴と申しますと、豊富な種類の天ぷらでありました。今思い出してみましても、春菊、玉ねぎ、いんげん、ちくわ、ソーセージ、コロッケ(コロッケが天ぷらかと言う問題はありますが、今回は天ぷらということで)、ゲソ、そしてエビ、その他にもたくさんの種類の天ぷらがあり、店内の壁は天ぷらのメニューの張り紙がたくさん張ってあり、また揚げたての天ぷらがカウンターの上のケースの中にずらっと並んでおりました。

 

その天ぷらの中で私が特にお気に入りだったのは、ゲソの天ぷらであります。小指くらいと言うと気持ちが悪いので、大きめに切られたゲソがたくさん入った、衣がカリカリでゲソがコリコリのゲソ天が最高でありました。

 

当時、店は二人のおじさんが切り盛りしていました。背が高く体格もガッシリとしたいかつい顔のおじさんはいつも店の奥で天ぷらを揚げていました。もう一人のおじさんは小柄でちょっと太めのスキンヘッドであり、カウンターでお客さんの注文をさばいておりました。

 

今はどうかわかりませんが、当時の注文の仕方は至ってシンプルで、開け放たれた店にはいると、まず蕎麦かうどんを選びます。東京という土地柄、お客さんのほとんどは蕎麦を注文していました。山陰出身の私はうどんも好きでしたので、いつでしたかうどんを選びましたところ「えっ」と驚かれたことを覚えております。

「そばのスエヒロ八丁堀店」の蕎麦自体はそれほど特筆するような蕎麦でもなく、また出汁も立ち喰い蕎麦特有のちょっと濃い目の出汁で、しかし何処にでもあるような、特筆するような出汁ではございませんでした。

 

店に入ると

「蕎麦」と一言、そして間髪を入れずに

「ゲソ、ソーセージ」と自分の好みの天ぷらを注文します。

天ぷらは好みで、幾つでものせてくれました。

カウンターのスキンヘッドのおじさんは、「蕎麦」と聞く前にすでに蕎麦を手にとっており、「蕎麦」の声と同時にポイの中に蕎麦を放り込んで茹で、というより温めて出汁をかけると、お客さんが注文した天ぷらを丼にのせてカウンターに出してくれます。その間、ほんの十秒から二十秒であったと思います。

代金と引換に蕎麦を受け取るのでありますが、中には山のように天ぷらをのせている強者もおりました。

 

私はいつも蕎麦、ゲソ天を軸にして、その日の気分でその他の天ぷらを頼んでいたのであります。

私はこのゲソ天が大好きでありまして、ゲソ天の衣のカリカリ、そしてゲソのコリコリ、蕎麦のズルズルの食感を楽しんでおりました。そしてゲソ天が出汁に浸ってきますと、カリカリはやがてヤワヤワになり、今度はヤワヤワ、コリコリ、ズルズルを楽しむのでありました。

今でもあのゲソ天のカリカリ、コリコリ、ズルズル、ヤワヤワ、コリコリ、ズルズルを最高だったと思いだし、私はこのために東京に出張に来ているのではないかと思うほどでありました。

 

ああ、立ち喰い蕎麦が食べたくなりました。

 

【そして鬼平犯科帳の蕎麦】

 

そうそう、蕎麦と言いますと、鬼平犯科帳のエンディングか何かで出てまいります、雪が降る中で蕎麦を食べているシーンがありますが、あれもまた魅力的なシーンであると思うのは私だけでしょうか。

 

今日はこの辺で、

 

神村肇埜の小説日記(紅生姜の悲しみ)

  おはようございます。

 

 なんと気がついて見ましたら、もう十一月なんですね。早いですね。今月が十一月と言うことは、もしかしたら来月は十二月になるので無いかと思います。十二月と言うともう今年も終わりでございますね。

 

【ハロウィンって何色?】

 

 さて十月の三十一日はハロウィンとか申す、西洋のお祭りで、各地で様々なイベントもあったようでございますね。いつからハロウィンがこのように私達の生活の中に入ってきたのかはわかりませんが、その内にクリスマス並みに日本中のイベントになるかも知れませんね。そうするとクリスマスはお正月やお盆のように日本の伝統行事になっているのかも知れません。ん、そうなるとお正月やお盆はどうなるのでしょうか。過去の行事として懐かしがられているのかもしれませんね。

 

 ハロウィンと言うと、何となくオレンジ色と紫色が代表的な色だと私は思っております。またクリスマスは赤色と緑色が代表色では無いかと思っているのでありますが、お正月は……お盆は……と考えて見ますと何色何でしょうかね。やっぱりお正月は初日の出でありますので、赤色かな?なんて思ったりもいたします。

 

【派手な衣装の脇役】

 

 さて、赤色と言いますと、派手な印象を持っているのでありますが、見た目は真っ赤で派手な衣装を身にまとっている割には控えめな食べ物は何でしょう?

とここで突然のなぞなぞなのであります。

 

 答えは、ジャーン、紅生姜さんなのであります。

 

 私は紅生姜が大好きでありまして、なにかと食卓に登場していただくのでありますが、彼か彼女かわかりませんが、いつも真っ赤で派手な見た目とは違って控えめな脇役を担っているなと思うのであります。

お好み焼き、焼きそば、たこ焼きには紅生姜は無くてはならない存在ではありますが、主役は、豚、タコ、麺、キャベツにもやしさん達でありまして、決して紅生姜が主役であることはございません。

 天かすも同じように無くてはならない脇役なのでありますが、彼の場合、天かすは彼です。見た目も地味で、いかにも脇役と行った雰囲気を出しており、またその役割を主張してはいないのでありますが、紅生姜さんは、衣装が派手な上に、かなり自分の存在を主張しております。しかし主役にはなれない脇役なのであります。

 

 私はこの紅生姜さんが大好きでありまして、たこ焼きなどを頂きますと、ハフハフと口の中でたこ焼きの生地の食感や、タコの食感を楽しんでいる時に、小さな紅生姜さんが歯にあたったり致しますと、かくれんぼの鬼が、「見ぃつけたぁ」とばかりに声を出すように歓喜の声をあげたくなったりするのであります。

 

 皆様の中にもかくれ紅生姜ファンの方がたくさんおられることと思うのですが、いかがでございましょうか。

 

【ピンク生姜は紅生姜?】

 

 さて、紅生姜さんの中には、あの真っ赤な紅生姜さんとは別に、ピンク色の紅生姜さんもおられるのでありますが、私はあのピンク色の紅生姜さんは、紅生姜さんとは呼びたく、あれはピンク生姜だと思っている人なのであります。つまり、あのピンク色のピンク生姜さんは、紅生姜というより、お寿司のガリさんに近い存在では無いかと思っているのでありまして、紅生姜とは違う存在では無いのかと思うのであります。

 

 しかしそのピンク色の紅生姜さんで無いといけない場面もございます。それは牛丼屋さんでございます。これも好みの問題ではありますが、牛丼は真っ赤な紅生姜ではなく、あのピンク色のピンク生姜が合っていると思っております。

 

 テーブルの上の運ばれてきました牛丼の上に生卵をかけて、これでもかと七味をふりかけて、そしてその上にピンク生姜をばらまいていただく牛丼は最高に美味しいものであると思っております。

 

 しかしここでも主役は牛肉でありまして、またしてもピンク生姜さんも主役にはなれないのであります。

 

 紅生姜さんもピンク生姜さんも、そしてガリさんも、主役になれないのですが、無くてはならない重要な存在なのであります。

 よくテレビのサスペンスやミステリーでは、刑事さんや、名探偵が謎解きをしますが、時にはタクシーの運転手やジャーナリストが謎を解いたりしています。いつも刑事三達が主役では無いのですが、必ず犯人という脇役はいるのであります。犯人のいないサスペンスやミステリーのドラマは無いのでありまして、紅生姜さんのいないお好み焼きやたこ焼きは考えられないのであります。ちょっと飛躍しすぎですかね。

 

【紅生姜の活躍】

 

 まあ、とにもかくにも紅生姜さんは主役になれないのでありますが、そんな紅生姜さんが主役の座に座ることが出来るものに、天ぷらがあります。

関東地方の方々には馴染みが薄いかも知れませんが、紅生姜の天ぷらは立派な天ぷらの一品でありまして、私のように関西で育った者にとりましては、無くてはならない天ぷらの種なのであります。

 

 また大阪方面にまいりまして、串かつ屋さんのメニューの中に紅生姜を見つけますと、なんだか紫玉の宝物を見つけた海賊のような気持ちになるのは私だけでは無いと思うのであります。

 

 えっなに、お前だけだって……ようございます。私は何時でも紅生姜さんの味方なのであります。

 

 今朝はまたまた、話が脱線に脱線してしまいました。

神村肇埜の小説日記(寒い夜には湯豆腐が一番)

 おはようございます。

 

 しかし寒くなってきましたね。

 

 こう寒くなってくると、やっぱり鍋物が恋しくなってきます。

 

 【寒い日は鍋にかぎる】

 

 鍋と言いますと、皆様、それぞれに好みがおありで、様々な鍋を思い浮かべられることと思います。

 

 水炊き、ちり鍋、ちゃんこにすき焼き、そして寄せ鍋。鍋料理と呼ばれるものは、どれくらいあるのでしょうか。

 

 さて、様々な鍋料理がありますが、私はなんといっても湯豆腐ですね。

 

【私の湯豆腐】

 

 それも本当に豆腐だけ。あとは白菜の柔らかいところだけでいいです。それをただの醤油に柚子を絞って、湯豆腐のお湯で自分の好みに薄めただけの中に、熱々の豆腐を入れて、薬味は葱ともみじおろしだけでいただく。この至ってシンプルな湯豆腐が大好きなのでございます。

 

 ああ、それと鰹節をかけたりするのもいいですね。

 

 以前、何かの本で読んだか、テレビで観たのかは忘れてしまいましたが、湯豆腐と言うのは、あまり豆腐が熱くなってはいけない。お湯の中で、豆腐がクラッと動いたくらいの時が一番であると聞いたことがあります。しかし私もその状態を試してみたことがありますが、まだ豆腐の中が冷たく、いまひとつであると感じたことがございます。

 

 まあ、これも好みの問題でございまして、私ごときがとやかく申し上げることも無いかとは思いますが、私といたしましては、豆腐の芯まで熱々になっているの方が好きなのであります。

 

【温めの燗酒】

 

 今晩は雪になるかな?と言った寒い夜に、鍋に、鍋は何でも構いませんが、やはり南部鉄器の鉄鍋などがよろしいかと……いや、本当に何でもいいのですよ。こだわりはございません。

 

 その鍋に水を六分目くらいにいれまして、出汁昆布を一枚。

 

 それを火にかけますとやがて湯が沸きますので、そこに豆腐を入れて、豆腐の芯まで熱々になりました豆腐を、自分の好みに合わせました柚子醤油の中に取り、食べやすい大きさに小分けにしたら、葱、もみじおろし、鰹節の薬味と共に口に運べば、口の中は豆腐の甘みと柚子の香りでいっぱいになります。

 

 そこに温めの燗をしたお酒を一口、すると腹の底からカーッと熱くなってまいりまして、そうそう外はと思って窓を見ますと雪が……、それはもうたまりませんね。

 

 このようなことを、朝の三時に書いております私は一体何をしているのかと、いまわからなくなってまいりました。

 

 【二日酔いの朝は】

 

 よく旅行などに行きますと、旅館の朝食で湯豆腐が名物であったり、あるいはホテルの朝食バイキングでも湯豆腐があったりいたしますが、これもまたいまひとつといったものがございます。

 

 と申しますのも、やっぱり湯豆腐というものは、酒の肴でありまして、酔いざめに頂くものではないと思うのであります。

 

 ちょっと二日酔いかなと思う朝には、湯豆腐よりも、豆腐の味噌汁の方があっているのではないかと思うのでございます。

 

 しかし豆腐の味噌汁もいいのではありますが、島根県の東部、松江あたりの旅館になりますと、朝食には蜆の味噌汁が出てまいります。これはこれで、二日酔いの朝には大変よく、美味しいものであります。

 

【猫まんま】

 

 余談ではありますが、この蜆の味噌汁をご飯にかけて(世にいう猫まんま)いただきますと、これはこれでまたまた美味しい物なのであります。

 

 私といたしましては、ご飯に味噌汁をお茶漬けのお茶のように、たっぷりとかけるのは感心いたしません。ご飯がひたひたになるか、そのちょっと手前程度にかけるのがちょうどいいのではないかと思っております。ご飯を頂いた後に、本の少し汁が残るくらいが美味しいと思うのでございます。

 

 お茶漬けで思い出したのでございますが、二日酔いの朝に、冷たくなった昨晩の炊き込みご飯に冷たいお茶をかけていただく、お茶漬けも、また美味しいものでございますよ。いやいや大根の煮物のお茶漬けも……、またご紹介したいと思います。

 

 今朝は、なんだか寒い夜には湯豆腐が一番の話から、二日酔いの朝には猫まんまのお話になってしまいました。

 

 これからはやっぱり湯豆腐ということで……